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●巻頭言● |
新しい時代の教育発展に夢を抱こう
理事長 須 山 弘 一
平成20年5月31日、昨夜からの雨が上がり、温かくしっとりとした初夏の大気の中で、東京学芸大学学長の鷲山恭彦様はじめ地教委の教育長、本会顧問並びに参与、報道関係の方々等沢山のお客様のご臨席を賜り、平成20年度社団法人東京学芸大学同窓会総会が開催でき、新たな出発をすることが出来ましたことを、有り難く、嬉しく感じております。理事一同、今年度も心をひとつにして本会の活動を一層充実させるとともに、新しい時代の教育をデザインする力を持つ教員を一人でも多く育てることに力を集中する所存であります。
さて、今年の3月28日に新しい学習指導要領が告示された。「生きる力」を育むという理念は引き継がれた。その理念を実現するため、具体的な手立てを確立する観点からの改訂がなされた。それらは経済協力開発機構(OECD)が実施した学習到達度調査(PISA2006)の学力調査・学習意識アンケートの結果に強く影響を受けていると思われる。また、理科教育の内容の括りにも、幼小あるいは小中の教育課程の工夫にも、平成17年の中央教育審議会答申「我が国の高等教育の将来像」にみる、「知識の進展は旧来の枠組みの転換を伴うことが多く、柔軟な思考力に基づく判断が一層重要となる」ということを反映していると思われる。我々教育に携わる者は、表面に現れた形だけ受け止めて安心してしまうのではなく、学習指導要領の理念を深く理解することが重要なのではなかろうか。
平成19年11月7日に中央教育審議会が審議のまとめで画期的に踏み込んでくれた、教員の定数や子どもたちと向き合う時間の確保においても、子どもたちとどのように向き合うか、授業形態をどのように工夫するか、真剣に研究しなければならない。平成16年に文部科学省の国立教育政策研究所が調査・発表した内容を思い出す。「少人数指導の効果が初めて裏付けられたが、ただ人数を絞るだけでは十分な効果を得られないことも分かった」という初等中等教育研究部長の談話である。いわゆる測定しやすい「学力」は少人数指導において点数が高く、得点のバラツキも少なかったが、「勉強時間が待ち遠しい」「授業以外でも調べものをした」等の「学習意欲」や、「友だちの発表を熱心に聞いた」「困っている友だちを助けた」等の「学習態度」は、小学生の場合30〜40人の一斉指導の方が効果的であったということである。
同窓生の皆さん、新しい時代の教育発展に夢を抱こうではありませんか。ロケット研究家のゴダードは「昨日の夢は、今日の希望であり、明日の現実である」と言っています。同窓としての夢を抱いて、実現していこうではありませんか。
母校東京学芸大学を愛してやまない我々だから、同じベクトルを持ちましょう。サンテグジュベリの「星の王子様」のように「共に同じ方向を見つめること」が大切なのではないでしょうか。
支部主催の会に参加して 副理事長 加藤 正克
社団法人学芸大学同窓会の副理事長5人は、61の支部を分担し、1人が11〜13支部を担当しています。 歴代理事長の「本部の活性化は支部の活性化から」の合言葉の下、本部と支部の連携を密にし、特に中堅の会員・若手の会員の発掘・育成に共に力を注いでいるところです。
さて、支部の総会・総会後の懇親会や新年会に、担当副理事長が招かれることがあり、お声がかかれば喜んで出席させていただいております。支部により、来賓としての一水会の代表の方と同席することがありますが、ご挨拶の中で「学大同窓会が羨ましい」との発言を聞きます。その通りです。私達は同じキャンパスで4年間を過ごした同窓の仲間なのですから。
各種の会に集まれば、大学や施設や、樹木のこと、教官やクラブ活動のこと、同級生・先輩・後輩の話などに花が咲きます。共通な話題には「やっぱ教育界は狭いね」となるのが定番です。極め付けは会の終盤に歌われる『学生歌』です。ほとんどの支部は、本部配布のCDやテープの伴奏に合わせて力強く歌いますが、某支部では終身会員の方のフルート伴奏に合わせて…、若手会員によるエール入り(間奏時に)で…などなど、各支部の伝統・特色が見られ、楽しませていただきます。
この他に支部の研修会を実施するなど、会員の拡充・資質向上のためにご尽力をいただいておりますことに、頭がさがります。各種の会を通し、本部・支部、先輩・後輩など、学芸大学同窓生ならではの絆をさらに深め・強めて参りましょう。
【辟雍会について】
何度かこの學藝の中で『辟雍会』について触れてきましたが、支部で話題にすると、「それなに」と聞かれることが多々あります。
『辟雍会』とは、東京学芸大学全国同窓会の名称です。国立大学が法人化されるにあたり、地域・職域を超えた全国規模の同窓会組織が必要である、との認識に基づき5年前の11月に設立されました。卒業生のみならず、在校生や学芸大学の教職員・OBやOGも含めて組織することになっていますが、今の主な会員は現役学生というのが実態です。運営は終身会費2万円で賄われますが、荒尾禎秀初代会長の創成期の後、長谷川貞夫現会長に引き継がれ、徐々に確立されつつあります。
社団法人である本同窓会は、辟雍会との連携を図ることも活動計画の中に示しています。 詳しくは辟雍会ホームページ(右アドレス)をご覧ください。 http://www.u-gakugei.ac.jp/~dousou/
同窓の絆 副理事長 臼木 信子
平成20年度の社団法人東京学芸大学同窓会総会が開催され、本年度の各部の活動も、順調に進められています。団塊の世代の退職に伴い、各支部でも総会、歓送迎会、研修会、懇親会と20年度の活動に新役員を含め組織の再編をしながら、運営の取り組みに工夫を凝らし努力をしていることが伝わってきています。
担当の各支部の活動に参加させていただきながら、同窓の絆の結びつきに胸が熱くなる思いを何度もさせていただきました。終身会員の方々が、各支部の発展を温かく見守ってくださることも大変心強いことですし、これぞ何年経っても、同窓生であって、お互いの健在を確認し合いなつかしい思い出話に花を咲かせるのです。そして若い会員に「頼むよ。」と。クラブやサークル、研究室で活動を共にしてきたとなると、またその絆は更に深いものがあります。尊敬する先輩の力になりたいと努力を惜しまず活動することも、教育研究に取り組み、実践を積み上げていくこともできるのです。不思議なもので、年代も違い一緒に活動したことがなくても、同窓生であるだけでも身近に感じ、同じ科の出身であるとなおさらに思うのです。わたしが体育科の出身だからなのでしょうか。
実は、私もこの同窓会本部の役員の仕事をはじめるようになったのもバスケットボールクラブの先輩の一言であり体育研究員つながりでもあるのです。小体連のバスケットや体育研究部の中で人としての生き方を始め多くのことを学ぶことができました。管理職としての道を目指すきっかけもそうですし、教頭時代、校長時代、学校運営や学校経営の中でも多くの情報を得、学ぶことができました。同窓の絆はかけがえのない大きな宝物です。
若手教職員が多くなってきている今日、同窓の絆を有効に、ベテランの方々の力をどうぞ若手の研修に生かして下さい。多くの支部が、今年度の重点活動として若手研修に取り組んでいこうとしています。日々の実践に役立つ具体的な研修や日頃の悩みを相談できるように考えているところもあります。本部の研修部、組織部の活動の中でも計画をしています。お互いに研修し合い、高め合っていける仲間であり小金井で学生時代を過ごした同窓の絆を更に深め合っていければと思っています。
平成20年度も充実した活動が展開されるよう、私自身も副理事長の役割を同窓の絆を大切にしながら精一杯努めて参りたいと思っております。

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