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学芸 平成14年12月/第88号 

目次
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学校紹介
編集後記
 
学校紹介●

地域とともにあゆむ我校

富山市立三成中学校 石上正純(昭和49年保健体育科卒)
 〇 はじめに
 平成14年10月、田中耕一さんのノーベル化学賞受賞のニュースに我が富山県人は皆、胸躍る気持ちでいっぱいになった。
 その田中さんを生み育てた富山市に私の勤務する三成中学校がある。
 春には緑の、そして、秋には黄金色の田園風景が広がる校区を歩いていると、校区の方方が、仕事の手を休めて「先生、ごくろうさん」と挨拶してくださる。
 日本の原風景ともいえる風景と温かい人柄が残った地域が今の日本にどれだけ残っているだろう。
 テレビに映る田中さんの素朴な人柄にも似たこの地域に勤務する幸せを日々かみしめている。
 〇 地域の特色を生かして
 全校生徒は、155名、教職員18名の富山市で一番小規模な中学校ではあるが、地域の強力なバックアップを得られる利点もある。この特色を生かして、我校では、地域との連携を密にした取組みを行っている。
 その中心となるのが、校区の自治振興会・校区諸団体の会長、小中学校のPTA役員・そして各校の校長を含む教員で構成する「三成ふれあい推進委員会」である。この会のねらいは、「地域に育つ子どもたち」の健全な育成を目指して「行動」を起こそうというものである。以下、この会でバックアップすることになった取組みを紹介する。
 @ 小・中学校クリーン活動
 夏休みに小学生・中学生・保護者・教師全員で校区通学路の空き缶、タバコの吸い殻などを回収する。
 A 小中親子ふれあい活動
 中学生が出身小学校へ出向き、早朝に小学生やその保護者とともに窓ガラスふきやグラウンドの除草作業を行う。
 B 地区センター主催行事への参加
 地区のお祭りで、町を練り歩くあんどん作りなどを大人とともに行う。
 C 小中ふれあい運動会
 中学校の体育大会に、小学6年生を招待し小中学生全員でタスキをつなぐリレーを行う。
 D 校区小中学校で相互参観授業
 保護者の授業参観に合わせて、「児童生徒の学ぶ姿を見合おう」「異校種の指導法に学ぼう」と教員同士の授業参観も行っている。
 E 新入生説明会
 来年度入学する子どもたちの不安な気持ちを取り除くため、中学校での授業を参観したり、部活動を体験したりする日を11月に設定している。
 F 地域にある老人ホームでの交流
 校区小中学校の児童生徒が、施設に出かけ、芸能発表やゲームを通して高齢者の方と交流を深めている。
 G 社会に学ぶ「14歳の挑戦」
 富山県では平成10年から、地域の教育力を高め、小・中学生のこころの教育を総合的にすすめるために、地域と連携した活動を促進するとともに、子どもたちが成長期の課題を乗り越えるたくましい力を身に付けることができるよう、中学2年生を対象にした職場体験活動を行っている。
 本校の2年生は55名、校区にある21の事業所で5日間学校を離れ、体験活動を行ってきた。生徒自ら事業所に出向き交渉しているためか、途中で投げ出す生徒もおらず、大変効果があった。
 また、事業所の方々からも、「今の中学生もなかなかやるなあ」「中学生を見直した」という意見が聞かれ、この事業の趣旨が生きていると感じている。この事業においてふれあい推進委員会が母体となり協力していただいている。
 〇 終わりに
 三成中学校 この「三成校区ふれあい推進委員会」は、発足してから5年が経過した。「地域に育つ子どもたち」の健全な育成を目指して行動してきたが、心に問題を持つ生徒や不登校生徒への対処などまだまだ多くの解決すべき問題を抱えている。また、校区住民の方々の教育への関心も高くなっている。
 これからもさらに新しい「行動」を起こし、地域ぐるみで子どもたちを育てていきたい。
 前庭の落ち葉を掃く生徒に囲まれての一日が今日も始まる。


富山県学芸大OB・OG ”獅子の会”

 私が生まれ育った富山県に教員として戻ったのは昭和49年4月。当時、周りにいる教員は富山大学出身者がほとんどであった。
 「東京学芸大学出身者と情報交換がしたい」と思いはじめた頃、小学校教育研究会の会合で3人の学芸大出身者の先輩方と出会った。懐かしい学芸大学の話題や教育に関する話に花を咲かせる度に、「この会は大切にしていこう」という思いが強まった。それからは機会あるごとに集まり、赤提灯のおでん屋でのミニOB会が始まった。
 飲むうちに、「富山県全体のOB会を立ち上げよう。名簿を作成しよう」ということになりさっそく活動を開始した。ところが県内の教員名簿には出身大学までは載っておらず、口コミで調べ、やっとの思いでOB会発足の日を迎えることができた。このときの会員数は、15名であった。
 その後、年に一回開催している会を、ただ一杯飲むだけの会ではなく、さらにパワーアップした会にしようと、スキーツアーを組んでみたり、「学大出身の先輩から学ぶ講演会」を開いたりしてきた。
 普段は、同じ職場の仲間との会話に終始しがちな教員の世界にいる私たちであるため、こうした異なる職種や異校種の方との話題に盛り上がることも多く、大変意義深いものとなっている。最近では、地元のラジオ局に勤務している学大OGのパーソナリティや現富山大学教育学部長の話を伺うなど、幅広く活躍している先輩、後輩たちに囲まれての楽しい会となっている。
 昭和49年、4人からスタートした学芸大出身者の会は、毎年会を開き、今では、会員も何と281名の大所帯となった。会の名称も時代とともに変わり、東京学芸大学富山県OB会から同OB/OG会、そして現在は、学生歌に合わせ「獅子の会」と称している。
 その旗のもと、学生歌を唄うことが、もっかの夢である。
 獅子の星座の旗のもと
 希望に輝く 我が母校

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